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さよなら、大阪箕面修道院・教会! |
前川管区長:今日、フランシスコ会は自分自身を再確認する時に直面しています。新たに、預言的使命を生きる時が来たのです。 47年前、ドイツの宣教師たちが大阪に来ました。教区はフランシスカンに生活と宣教の場を与えてくれました。私たちはここ箕面に巣を作り、雛を育てようとしました。こうして、雛は立派に育ち、大きく羽ばたかせる時が来たのです。フランシスコ会の色が無くなる箕面教会は、私たちから解き放たれ、より大きなキリストの教会として大きく羽ばたいていかれることでしょう。 私たちフランシスカンは、その時に与えられた場に移って、預言的役割を果たすことを使命としています。どうぞ、私たちのこれからの姿を楽しみに見ていてください。違った在り方で、箕面の信徒の方に、大阪教区に尽くしていきますから。 |
池長大司教:大阪教区の中で、フランシスコ会はユニークな色があり、特別な役割を果たしてくださっています。1年前に、フランシスコ会から箕面教会と生野教会を教区に移管したいというお話をいただいた時、これは大変だと思いました。大阪教区からフランシスコ会の色が消えてしまうことは大きな損失だからです。特に生野教会の多くの信徒は日本社会の中で差別や抑圧を受けてきた在日韓国人の方やその家族の方々です。生野において、フランシスコ会は、アシジのフランシスコから引き継いだ精神に基づいて、弱い立場の方々を大切にして司牧してきました。修道会のカリスマは神から示され、多くの会員を通して深められてきたものです。教区が簡単に代わりうる自信がありませんでした。そこで、生野教会には残っていただきたいとお願いいたしました。 | |
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中野神父(新主任司祭):大司教様より何度も「よろしく。よろしく」と言われました。フランシスコ会が大切にしてきた「小さき人々を大切にする」精神が箕面教会からなくならないよう、大切にしていきます。 藤原神父:35年前、桜ヶ丘にあった教会を始めて訪ねた時、ヴィッテ神父様が迎えてくださり、聖歌隊に入ったこともありました。私は箕面教会から洗礼と修道召命の二つのお恵みをい ![]() |
コメント:箕面教会の移管と聖フランシスコ修道院の敷地・建物の譲渡は、フランシスコ会の衰退を現す出来事ではない!。むしろ、閑静な邸宅ならぶお屋敷街の箕面を手放し、在日の街生野と日雇い労働者の街釜ヶ崎とを拠点としたことにより、関西におけるフランシスカンのプレゼンス(現存)の意味、意義、預言的しるしがより明確化された。池永大司教が会衆を前に語ったように、大阪教区において、「フランシスコ会の色、役割」は、はっきりしている。それはカリスマに基づいているゆえに、教区や他の修道会では代わり得ないのだそうだ。イエズス会の元管区長が言われるのだから確かだろう。 ![]() 北海道、関東甲信越において、21世紀のフランシスカンはどのような預言的しるしとなりうるのか。地域社会の実状に応じて、様々な在り方があってよい。 |
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サクソニア3兄弟の派遣: ハインリッヒ: 地区修道院長として生野に在籍。小教区を越えた働きが期待される。釜ヶ崎など。 フーベルト: 城明け渡しの大役をそつなくこなした兄弟は、1年間のサバティカル。主にアシジのポルチュンクラ聖堂で大聖年巡礼団のためのスタッフとなる。 チネカ: 京都・フランシスコの家に在籍し、御杖村のレーベンスシューレを拠点に活動しながら、京都ブロックの協力司祭として小教区司牧にも携わる。 |
生野共同体訪問: 箕面修道院を手放したことで、生野が関西の母院となった。切江さんを家の要とし、カリストさんが主任司祭、韓国管区から派遣されている尹(ユン)さんが助任司祭。そこにハインリッヒ・シュヌセンブルクを加え、日・米・韓・独の多国籍共同体。これでうまくいっているから、まさに存在そのものがフランシスカン的あかし。 |