爆弾爆発

(11月2日)

アンジェロ 春山 勝美 神父
Fr.Angelo Haruyama Katsumi, OFM
haruyama@netvision.net.il

エルサレム新市街で自動車に仕掛けた爆弾が爆発しました。

イスラエル時間19;00ですが、日本からのニュースではこの事件についてふれていません。アラファト議長とイスラエル元首相ペレスとの話し合いで、これまで続いた暴力行為が収拾されるのではないこと専門家が解説しています。イスラエル政府がこの話し合いで、Sharm Sheikh に基づき、武力闘争を収拾しようとしていた矢先です。なんとか収拾しようとの努力は評価できるのですが、アラファトがパレステイナ人の支持を失っていることにどうして気づかないのでしょう。アラファトには統率力、神通力はもうありません。暫定自治政府の無力さ(特にパレステイナ国家設立できないこと)、汚職は以前から指摘されていました。あいそ尽くした下部組織が勝手に行動し始めたのが今回の衝突と見ています。ちょうど今、日本からのラジオは市場での爆発事故を伝えました。(19:30)

イスラエル時間の3時過ぎ(日本時間2日午後10時過ぎ)、アラブ人で友人のワジイさん(キリスト復活大聖堂の閉門の権利を持つドアーキーパー)が事件の直後、知らせてくれました。彼は[Jewish Quarter」と言ったので、てっきり旧市街と思いこみました。5時過ぎ、見当を付けた広場に言って見ましたが、子供たちが広場で無邪気に遊んでいましたので、旧市街でなくほっとしました。修道院に戻って、テロリストがよく標的する新市街の市場であると知らされました。自動車に仕掛けた爆弾が爆発し、5時現在、2人の死亡が確認され、多数の負傷者が出たようです。エルサレム市民は口々に復讐を叫んでいます。この市場には時々、買い物に行きます。テレビで見る限り、爆発現場を特定できません。

まだ、エルサレム旧市街は穏やかです。大聖堂内は閑散としています。ひと月前までのにぎわいが嘘のようです。

まずは、無事のお知らせまで。

3日午後、好奇心に負けて、MakhaneYehuda市場に行ってみましたが、安息日前の買い物客で賑わっていました。現場はこの近くのようですが、探す気にはなれませんでした。