アレルヤ アレルヤ

4月17日

アンジェロ 春山 勝美 神父
Fr.Angelo Haruyama Katsumi, OFM
haruyama@netvision.net.il

主の復活を心よりお喜び申し上げます。

写真1:ベトファゲ聖堂2月の初め、アーモンドの開花を見ました。そして、その頃、四旬節に入りました。
枝の主日、ベトファゲに行ってきました。好天に恵まれ、これまで、最高と言われるほどの参加者でした。
(写真:1)ベトファゲ聖堂;2)オリーブ山へ;3)オリーブ山を下る;4)ゲッセマネ)。しかし、残念なことでしたが、日本人には一人も会いませんでした。

行列に先立って、以前取上げた(エルサレム通信2004年6月1日)、ベトファゲとベタニアとの分離壁のその後が気になり、行ってきました。約2メートルの「壁の空き」にはドアーが設置写真2:オリーブ山へされてありました。しかしその先、約300メートルまでがコンクリート壁で、50メートルぐらいはネット壁でした。その一部が破れていて、人の出入りは可能でした。ベタニアへの裏道でした。

パレステイナではハマスが組閣しました。イスラエル選挙では新党カデイマが第一党になりましたが、単独では組閣できず、連立の模索が続いています。

ハマスはイスラエル国家を承認していません。また、武力解放を放棄していません。ガザからはロケットがイスラエルに打ち込まれますし、イスラエルは空爆で応酬しています。さらに、イスラエルは安全写真3:オリーブ山を下るのため、分離壁の完成を急ぎ、事実上の国境とするつもりです。

最近、アメリカとEUが相前後して、パレステイナ自治政府への財政支援打ち切りを表明しました。パレステイナ自治政府の財政破綻は明白です。

このような事態を見て、戦争末期の日本が思い出されます。制空権を完全に握り、海上封鎖をし、原爆を製造・投下できるアメリカに「竹やり」で本土防衛を呼びかけ、これに聞き従っていた以前の日本を、です。

イスラ写真4:ゲッセマネエル人もパレステイナの人たちも、隣人との和解なしには幸せになれないことに気付き、キリストの復活の恵みを受け、この地で、神の国の実現に励んで欲しいです。

幸い、復活徹夜祭、当地では午前中でしたが、100人を超す共同司式司祭での祭儀でした。そして、今日、復活祭当日は、オーソドックスの枝の主日と重なり、大聖堂内は善男善女であふれました。写真:カトリックとコプト
(写真5:カトリックとコプト)はカトリックがお墓正面に特設した祭壇でミカエル総大司教と共同司式者がミサをし、お墓裏で祭儀をするコプト司式者がお墓北側に献香しているところです。カトリックはミサの後、主の復活を告げる4写真5:カトリックとコプト福音書を四ヶ所で朗読する行列を行います。

 

 

 

 

 

。主の復活祭儀がすべて終了したのは3時間後でした。
復活した主の恵みを受け、健やかに過ごされますように祈っています。感謝を込めて

(写真6:福音書朗読1s)                       写真6:福音書朗読1s写真7:行列ドームを回る2s(写真7:行列ドームを回る2s)