カルヴァリオ

4月9日

アンジェロ 春山 勝美 神父
Fr.Angelo Haruyama Katsumi, OFM
haruyama@netvision.net.il

写真「カルヴァリオ」写真「カルヴァリオ」は十字軍が設けたカルヴァリオ登り口、「悲しみの聖母聖堂」、通称「フランキ」からカルヴァリオに上ったところです。

右側は十字架の道行きで、第十留「イエス衣服を剥ぎ取られる」、第十一留「イエス十字架に釘付けにされる」を記念します。

祭壇の主の受難パネルはイタリアルネッサンス最盛期(1588年)、フローレンスのフェルデイナンド・デ・メデイチ(Ferdinanndo de Medici)からの寄進で、ドミニコ・ポルテイジアニ(Fr.Dominico Portigiani,op)の作品です。 ≪大きな写真「
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背景のモザイクは1937年、修復時のものです。

左側は十字架の手前がキリストご死去の場所で、十字架の左が聖母マリア、右が使徒ヨハネです。
写真「悲しみの聖母」
写真「
悲しみの聖母」はポルトガル・ブラガンザのマリア女王(Maria1 Braganza of Portugal)からの寄進です(1778年)。 

私見ですが、ケースが螺鈿細工黒漆ですので、日本製ではないかと見ています。それは、江戸時代、日本の代表的輸出品目で、螺鈿細工黒漆調度品は「Japan」と呼ばれています。日本を発つ前、上野国立博物館で「Japan」の里帰り展を見ました。