.

フランシスコ会養成6カ年計画

.2003年〜2009年

小さき兄弟会
養成と学問総事務局
2003年〜2009年

概括的方針

養成と学問総事務局は、養成と学問の国際評議会および実行委員会と一致して、わたしたちの召命と使命に忠実かつ創造的に答えるために、多様な文化、感受性、生活状況にある養成分野において本会の各地で起こっていることを踏まえながら、それらをひとつに包み込んで成長していく方法を傾聴と対話の精神をもって模索し、総長と総理事会の働きに継続して協力してきました。これから述べる方針は、養成と学問に関する本会の諸文書をもとにしています。そして、それを実現していく歩みには鍵となる4つの分野があります。

1.時代の変化の中で、新しくかつ賞賛に値する修道生活のモデルとなる「小さき兄弟とは何者か」という事についての5つの考察ポイント(2003年総集会、総括文書「主があなたに平和を与えてくださいますように」21)。この歩みのためにとりわけ重要なのことは、生活による証の刷新を促進し深める生涯養成を優先すること。

2.個人的にも、兄弟体としても刷新されるための内面的変化のステップとして、特にフランシスカン養成を深めること(cfr. フランシスコ会養成綱領[RFF],n.57)。

3.「初期養成と生涯養成において福音的かつフランシスカン的アイデンティティーが新たにされた根本的変化を現実に体験すること。」それに必要な効果的方法を得るために個人的な霊的同伴を提供する(cfr.RFF,n.98)。

4.時のしるしを読み取り、現代におけるわたしたちのアイデンティティーを深め、福音宣教を実りあるものとし、本会の知的遺産を知るための学問研究を促進すること。(2003年総集会、総括文書 「承認された提案」34


行動指針

さまざまな出会い、イニシアチブ、そして支援を通して、わたしたちが望んでいるのは:

※諸管区および諸協議会において、また種々の分かち合いとイニシアチブと視察をも通して、養成に関する論理と実践の認識、それに呼応する研究と方法論の適用を推進し、支えていくこと。このプロセスは養成と学問のための国際評議会において確認される。
※国際会議、諸協議会、ふさわしい場において、また本会の学問の主要な機関において、変貌する時代における修道生活とフランシスカン生活を見直し、養成に向けてのわたしたちのビジョンと活動を浮かび上がらせる人間学的、神学的研究を進めていくこと。
※生涯養成から初期養成にいたるまでの兄弟的生活の全般に渡って、フランシスカン養成の特徴を促進すること。
※会則と会憲、および様々なレベル(管区、地域、個人)での生活プロジェクトと宣教プロジェクトについての理解と研究を深めるためのガイドブックを起草すること。
※フランシスカン家族と他の奉献生活の会および信徒との協力と分かち合いの機会を増やすこと。
※本会や諸協議会においてなされる養成担当者のコースで、特に個人的な霊的同伴についての理論と実践的理解を統合すること。
※「召命の司牧的配慮のための指針、『来て、見なさい』」の配布の促進と確認。
※明確に定められた養成プロジェクトによって、志願期の養成を深めるように役立てること。
※「フランシスカン養成期間」、つまり、荘厳誓願後の5年間の個人的な霊的同伴、および小さき兄弟としての叙階の奉仕への識別と準備期間のための指針とガイドラインを起草すること。
※養成担当者育成の場としてのフランシスカン教育学研究所の開設を推進すること。
※今日の文化からの問いかけやチャレンジに向き合って対話しながら、生涯養成のために、また、特に有期誓願期の養成のために、フランシスカン独自の哲学と神学を統合するのに役立つガイドラインの作成に貢献すること。
※主要な学問研究機関で働く教授陣および研究者の新しい確保のために準備すること。
※諸管区間ならびに他のフランシスカン家族との協力のうちに、わたしたちの学問研究機関とフランシスカン霊性の新しい研究機関との間に協力関係を築いていくこと。
※教皇立庁聖アントニオ神学大学(PAA)の補強を促進させていくこと。
※本会の諸学問機関と教皇立庁聖アントニオ神学大学との提携を可能な限り促進させていくこと。
※養成と学問のための基金を総長管轄下で管理すること。
※諸協議会や諸管区との協力のもとに、養成と学問総事務局を通して出された評価方法を用いてこれまで実践してきたことを評価すること。

方法とイニシアチブ

※養成と学問のための国際評議会:2005年、アジアにおける修道生活と養成、6ヵ年計画の継続と確認。2007年、本会における学問の促進と奨励。
※養成担当者のための研修コース:2004年10月6−30、養成期における個人的な霊的同伴について(英語、スペイン語、イタリア語で行われる本会のすべての兄弟に開かれたコース)。
※フランシスカン4家族の養成担当者のための合宿研修コース:2004年9月−2005年6月、英国カンタベリーにおいて。(参照http://www.franciscans.ac.uk/)
※フランシスカン4家族の生涯養成担当者のためのコース:2004年11月3−31。
※PAAにおけるイタリア語コース:毎年9月。
※修練長のための国際会議:2005年10月。
※生涯養成のモデレイターのための国際会議:2007年10月。
※召命の恵みを祈願する集い:スペイン語2004年&2008年、イタリア語2005年、英語2006年。
※聖地におけるサバティカル:2005年と2007年。
※本会の養成と学問のイニシアチブを分かち合うためのホームページ。

2003年11月13日総理事会において承認 Prot.093763(311/03)
http://www.ofm.org/01eng/off/form/08form.html (英語版)